ハイローオーストラリアはRSIと15分取引の組み合わせで攻略!
この記事では、RSIを利用したハイローオーストラリアの取引手法について解説します。
- RSIとは何か?
- RSIの使い方や導入方法
- RSIを利用したハイロー攻略法
RSIは多くのトレーダーから利用される人気インジケーターの1つですが、評判通りハイロー取引に有効なのか?
RSIの導入方法や使い方、RSIを利用したハイロー攻略手法について徹底解説します。
RSIとは
【RSIとは】
「Relative Strength Index(相対力指数)」の略で、一定期間中の値動きを上昇と下降に分けて、上昇分が全体の何%になるかというのを示すインジケーターのこと。
平たく言えば、相場の買われすぎ・売られすぎを数値化したもので、値は0%~100%の間で動きます。
RSIの算出式
RSIについて理解を深めるために、RSIの値を出す計算式も見ておきましょう。
今回の例では、計算期間を14としています(14本分のローソク足から計算)。
期間を14と設定すると、計算には最低でも15本分のデータが必要です。
RSI=A÷(A+B)×100
- A:14本の値上がり幅の平均
- B:14本の値下がり幅の平均
- 値上がり幅:前足の終値に対して価格がいくら上がったか(次足-前足)価格が上がったときのみ
- 値下がり幅:前足の終値に対して価格がいくら下がったか(次足-前足)価格が下がったときのみ
値は50(%)を中心に0から100までの範囲で動き、一定期間中の価格がすべて前日と比べて上昇していればRSIの値は100、反対に、すべて前日と比べて下落していればRSIの値は0になります。
前日比で上昇した値幅と下落値幅が同じであるなら、RSIは中間の50を示します。
そのため、とても強い勢いの上昇トレンドが発生した場合、価格が下がってもすぐに前日に比べて上昇を続けるという状況なら、RSIは100に近い水準にとどまります。
逆に、価格が下がる一方という状況では、RSIは0に近い水準に張り付きます。
ただし、どんなに価格が上がり続けても、RSIの値は100以上になることはありませんし、どんなに価格が下落してもRSIの値は0より下にはいきません。
このことから、0に近い水準まで下がったら「いずれRSIは上昇する」、100に近くまで上がったら「いずれRSIは下落する」と考えることができるのです。
ハイローオーストラリアに当てはめて考えた場合…
- 0に近い水準なら「売られすぎ(価格が下がりすぎ)」と判断しHIGHエントリー
- 100に近い水準なら「買われすぎ(価格が上がりすぎ)」と判断しLOWエントリー
なお、低い水準・高い水準の組み合わせとして代表的なものには、次の組み合わせがあります。
- 20%・80%
- 25%・75%
- 30%・70%
ハイローオーストラリアで有効なRSIの基本的な使い方
RSIには次の2つの基本的な見方があります。
相場の買われすぎ・売られすぎを判断
再三の説明になりますが、RSIは以下のような使い方ができます。
- 値が小さい:売られすぎを表しHighエントリーのサイトになる
- 値が大きい:買われすぎを表しLowエントリーのサインになる
このように、RSIが逆張りの売買シグナルとして使えるのは、数値の動く範囲が0から100までと決まっているからです。
RSIでは、価格が急騰しても指標の数値には歯止めがかかり、天井圏でHIGHエントリーを避けることができます。
逆も同じで、価格が急落しても0の値で歯止めがかかるので、底値圏でLOWエントリーを避けることができます。
相場のダイバージェンスを確認
【ダイバージェンスとは】
「逆行現象」という意味。価格が上昇しているのにも関わらずテクニカル指標は下落トレンドを示している状態を意味します。
価格が高値を更新しているにも関わらず、RSIが下がっていたり、逆に安値を更新しているのにRSIが上がっていると、その後の価格がRSIの方向へ動きやすくなります。
このダイバージェンスで何が分かるかというと、トレンド転換の初動です。
というのも、本来であればRSIも価格につられて同じような動きをするはずですが、RSIの山谷の位置が逆に下がっていたり上がっていたりすると、トレンド転換の起点になる傾向があるからです。
ダイバージェンスは、RSIを使ったトレードでは欠かせない知識です。
RSIのMT4の設定方法
ハイローオーストラリアのチャートにRSIを表示させることはできないので、MT4/MT5に設定することになります。
ここでは、RSIのMT4での設定方法も見てみましょう。
関連記事ハイローオーストラリアにMT4は必須!導入手順や便利な使い方を解説
関連記事ハイローオーストラリアでMT5を利用する方法やメリット・デメリットを解説
MT4へのRSIの表示方法と設定内容
MT4にRSIを設定する流れは次の通りです。
MT4を起動し、画面上部にあるメニューの「挿入」をクリックします。
リストが表示されるので、「インジケーター」→「オシレーター」→「Relative Strength Index」とクリックします。
すると、RSIの設定画面が表示されるので、数値を設定していきます。
ここで悩むのが期間です。
RSIの期間は「〇日間の上げ幅と比べて今の状況はどうなのか?」を出すことができます。
デフォルトの設定は作成された当時の市況を反映したものなので、現代の市況に対応していない可能性が高いです。
おすすめは、「14日~20日」です。
ちなみに、期間を短くしすぎると「フェイク」と呼ばれる動きのない偽の指標が増え、期間を長くしすぎるとゲージの幅の中にずっと納まったままになります。
RSIは「だまし」に注意
RSIに限ったことではなく、テクニカル指標で分析する際に全般的にいえることですが、「だまし」には注意しましょう。
【だましとは】
想定とはまったく逆の値動きが突発的に起きる現象のこと。
「タイミング的には完璧だったのになぜか負けた…」という場合は、ほとんどがこのだましが原因です。
そこで、「だまし」を回避する方法について解説していきます。
まず、あるインジケーターやローソク足を見ていて「売買サインが出てきたから即エントリー」というやり方はだましに遭いやすいので気をつけましょう。
ポイントは、複数の指標を合わせて根拠を増やし確度を高めてエントリーするということです。こうすることで、「だまし」に会う確率はぐんと減ります。
RSIは指標も分かりやすく、その通りに相場が動くことが多いので、信憑性が高いサインを見つけられることがよくあります。
しかし、便利がゆえについつい信じすぎてしまって、RSIだけを根拠にしてエントリーしてしまう人が多いです。
「だまし」を回避し確度の高いエントリーをするためにも、もう1つか2つはインジケーターを用いてエントリーの根拠をプラスするようにしましょう。
関連記事ハイローオーストラリア取引で使えるインジケーター5選
RSIを用いた15分取引の攻略法
ここからは、RSIを用いた実際の攻略法をご紹介します。
【補足】
ハイローオーストラリアには取引体験ができるデモ口座があるので、ここでご紹介する手法をデモ口座で実際に試してみるのがおすすめです。
関連記事ハイローオーストラリアのデモトレードで取引練習する方法
それでは、ハイローオーストラリアの15分取引での攻略法を具体的に見ていきましょう。
初心者でも勝率を上げやすい15分取引の攻略法を2つほどご紹介します。
RSIとローソク足を用いてエントリーポイントを見つける
こちらの攻略法では、1分足のローソク足とRSIを使います。
関連記事ハイローオーストラリアはローソク足の知識が必須?簡単解説してみた!
手順としては次の通りです。
- 1分足のローソク足を出す
- RSIを表示させる
- MTFで全体の流れを確認してRSIの進む方向にエントリー
まずはローソク足の1分足とRSIを表示させます。
RSIが右上に向かっている時にHIGHでエントリーします。
同時に、MTF分析をして相場全体としてもトレンド相場であることを把握しておきましょう。
【MTF(マルチフレーム分析)とは】
複数の異なる時間軸を見て、チャートを分析すること。
1分足でトレンドの方向を簡単に掴みつつ、上位足を確認してより確度のあるエントリーをしていきます。
ボリンジャーバンドとRSIを用いた攻略法
ボリンジャーバンドと組み合わせてみてもいいでしょう。
次の画面は、ドル円5分足にRSIの期間13、上限75%、下限25%を設定したチャート画面に、ボリンジャーバンドの偏差2、期間20を設定しています。
この際のエントリー条件は次の通りです。
- ボリンジャーバンドの偏差2をローソク足が突き抜けたのを確認
- RSIが上限75%(or下限25%)より上(or下)に位置していることを確認
- RSIが角度をつけて下がって(or上がって)きたローソク足が確定
- 次のローソク足でエントリー
この手法では、「ボリンジャーバンドの相場はバンド内に収束する」という性質を利用します。
ボリンジャーバンドの偏差2を大きく突き抜けたローソク足は、バンド内に収まろうとするはずです。ローソク足がバインド内に収まる動きをみせ、RSIのエントリーサインが出たらエントリーします。
ただし、バンドウォークには気を付けましょう。
バンドウォークに引っかからないためには、エントリーサインが出たポイントでローソク足が反転していることを確認することです。
30秒取引でRSIは有効なのか?
30秒取引はペイアウト率も高く、予想が当たるなら効率よく稼ぐことができる取引です。
ただ、テクニカル分析が効果を発揮しないことも多く、一般的には難易度が高いと言われています。
ただし、MT4、MT5の「ウィリアムズ%R(Williams’ Percent Range)」を用いてRSIを補助的に使えば、エントリーの確度を上げることはできます。
【ウィリアムズ%Rとは】
一定期間の最高値と最安値からなる価格変動幅の中で、直近の終値が相対的にどのレベルにあるのかを示したもの。
「0~-100%」の数字で表示され、0%に近いほど高値警戒水準、-100%に近いほど下値警戒水準となります。
パラメーターはデフォルトの設定のままでもいいでしょう。
- 期間「14」
- 下限設定「-100」
- 上限設定「0」
-20と-80を超えて戻ろうとした所で順張りします。
RSIで買われ過ぎや売られ過ぎも見ながら反転後のトレンドに対する順張りを狙うというわけです。
まとめ
RSIを活用したハイローオーストラリアの取引手法について解説しましたが、いかがだったでしょうか?
RSIは多くのトレーダーが利用する人気のインジケーターで、エントリーのサインが分かりやすいため、初心者にも扱いやすいです。
ただ、RSIだけを見てエントリのタイミングを決めてしまうのは危険です。
複数のインジケーターと併用してエントリーポイントを掴みましょう。